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2010年 05月 28日
『幻燈』展は昨日が最終日。最終日は『漫画主義』の山根貞男、梶井純、権藤晋の三氏揃っての座談会。この御三方と故・石子順造の4人は1967年、日本初の漫画評論誌『漫画主義』を創刊したのだった。その前日は菅野修の独演会。両日とも大盛況のようだった。
『幻燈』展の会期中、中心になってる方々は、毎日会場で準備や後片付けなどの用事をされていた様子。疲れが出て倒れないか心配。ほんとうにご苦労様でした。 マンガのことをあれこれ書きたいところだが、今日はジギの歌姫・かなちゃんの命日だ。去年の5月28日に永眠した。 去年の2月の京都での私の個展の時、かなちゃん、すでに体調が最悪であちこち痛かったはずなのに、寒い中、わざわざお菓子の差し入れまで持って、やって来てくれた。全身しんどかったはずなのに、そんな顔も見せずに、あのニコニコしたいつもの笑顔でやってきて、「じゅん、元気?大丈夫?」なんて言って、私のことを気遣ってくれてた。 私なんて早々と癌になって、みんなを心配させてばかりいるわりには、大したことなくて、運よくいつだって助かっていて、たいがいは元気なのに。心配してくれた友だちに先に逝かれてしまったら、なんだか決まり悪いぜ。そんなの、ナシにしてほしい。もう誰も死んでほしくないぞ。 ごめんね、かなちゃん。あのとき、身体中が痛かったはずなのに。ありがとう、かなちゃん。 今夜は「ジギタリス」のCD、かなちゃんの「夢で逢う」を聴きながら偲びます。って書いたら急に聴きたくなり、いま聴いてます。バックのコーラスの声は故・村島洋ちゃんか。 ところで先日、桂牧のブログ ジギタリスレコード喫茶部で、藤村直樹さんが亡くなられたことを知った。ご冥福をお祈りしたい。 藤村さんは医師で、高田渡や、青木しげひさ、村島洋一などの最期を見守られていたと聞く。医師でミュージシャンでもあった藤村さんのお名前と噂は、ずいぶん昔から存じ上げていたが、お会いしたのは数年前、ひがしのひとしさんのライブの時だっただろうか。 藤村さんは気前よくみんなにワインを振る舞っていた。故・湊谷夢吉さんの紫野高校時代の友人である嶋村カズヲさんや古川豪さんも会場に来ていて、帰りは嶋村さんと夢吉さんのことなどを話しながら帰ったのだった。帰るとき店の外の道ばたで、誰かが背中を丸めてゲーゲー吐いてる姿を見た。藤村さんだった。
by jun-milky
| 2010-05-28 21:14
| 音楽、映画、演劇、他
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