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2008年 08月 31日
夏休み映画の中で、感動した映画のひとつに『バトル・ロワイアル』(深作欣二監督)がある。血を見るのが苦手な私は、半分目を閉じて見ていたが、ラストシーンの美しさに目を見張った。
夏休みの無人島で、中学生たちの課外授業。それは殺人ゲーム。担任教師(全ての者を殺人ゲームへと導こうとするマインドコントローラーのような存在。全世界の支配者のような存在)から武器を持たされた中学生たち。相手を殺さなければ自分が殺されるという不安と焦燥の中、クラスメイトたちが互いを殺し合ってゆく。殺した相手から武器を奪い、武器を増やしていった武力のあるツワモノが生き残ってゆく・・・、はずであったが。しかし、最後の最後に生き残ったのは・・・。 映画をまだ見てない人は、ここから先は読まないで下さい。 最後に生き残ったのは、武力を持たない大人しくて物静かな少年と少女。しかし、彼らこそ誰よりも強い心を持っていたのだった。彼らは、武器を持たず丸腰のまま、切り抜けようとした。相手を殺すことよりも、相手を信じようとした。相手を信じようとする強い勇気と意志によって、彼らは互いに殺し合わずに生き残ったのだった。殺戮の血塗られた島から脱出し、手を取り合って街を駆け抜けるシーンで映画は終わる。感動のあまり胸が熱くなり涙がこぼれた。 しかし、ゲームに逆らい非戦を貫いた二人は、担任教師のCIAのような刺客から狙われ続けるだろう。二人が無事に生き延びることを祈りながら、走り去る姿を見送った。
by jun-milky
| 2008-08-31 00:08
| 音楽、映画、演劇、他
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