|
2009年 04月 10日
今日は、産院へ行く前に母のホームへ。母はついに「ひいばあちゃん」になったのですが、重度の認知症なので何もわかりません。でも、あらためて母に「ありがとう」を言いたくて、自転車を走らせました。
私は父を早くに亡くしたために、父を美化して過大評価していたような気がする。父を過大評価したことによって、母のことを過小評価していたような気がする。 でも、自分自身が娘の出産と向き合ったことで、あらためて母のことを見つめ直し振り返り、そして感謝した。女同士にしか分かち合えない要所要所で、母は私を支え助けてくれていたはず。振り返れば、あの時もこの時も、母は私を深い懐で包み込み守ってくれていたんだなあ・・・。甘えさせてくれていたんだなあ・・・。支えてくれていたんだなあ・・・と。あらためて思い出し、感謝した。あらためて「お母さん、ありがとう」って言いたくて、会いに行った。 トシを取るっていいことだ。何かを経験するたびに色んな発見、色んな感動、新しい自分にも出逢えるから、長生きするもんだなあ・・・。おばあちゃんになれてよかった!! そのあと、赤ちゃんを見に産院へ。今日から母子同室なので、ガラス越しではなく、じかに赤ちゃんを見ることができた。触ることもできた。もちろん抱っこもできた。なんて、ちっちゃいんだ。全身で生きている。 全身でオッパイを飲んでいる。全身で泣いている。小さな身体ぜんぶが命そのもののように、全身でオッパイ飲んでゲップして眠って。ときどき泣いて。全身でおっぱいとねんねを繰り返しながら少しずつ大きくなっていくんだね。 それにしても娘の顔がすっかり「母親」の顔になっている。大事そうに愛おしそうに赤ちゃんを抱きながら、きっと今、彼女は人生でいちばん幸福な時間を過ごしているはず。 自分自身の出産の時のことを思い出す。産まれてきた赤ちゃんを抱きながら、自分の命と引き返えにしてもいいほど、愛おしくてかわいかった。そのときに思った。ああ、私も幼いとき、このように親から愛され大切に腕に抱かれていたんだなあ・・・と。そう思うと、身体の奥から幸福感がこみ上げ全身を満たした。小さな命を腕に抱く感動と同時に、自分自身の誕生の時を追体験して、二重の幸福感に満たされた。そんな自分自身の出産の時のことを思い出していた。 あんまり明るい世の中ではないけど、産まれてくる赤ん坊には今この時が世界の全てなので、ただただ、未来に向かって夢いっぱい、希望いっぱいに生きて行くだけ。それしかない。がんばれ!!赤ちゃん!!
by jun-milky
| 2009-04-10 22:44
| 日記
|
ファン申請 |
||